結論: Claude(Mac版)が1Passwordのログイン情報を「見ずに」使えるようになった
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2026年7月16日、1PasswordとAnthropicが連携機能「1Password for Claude」を発表しました。 Claudeにウェブサイトへのログインを頼むと、1Passwordに保存した該当のログイン情報を 使ってサイト側にログインしてくれます。ポイントは、パスワードやワンタイムパスコード そのものはClaude(AIモデル)の目に触れないという設計です。追加料金はかかりません (既存の1Password・Claudeのプランに含まれる機能です)。
ただし今のところMacのみ対応で、Windows/Linuxはまだ使えません。以下、 「何ができるのか」「今日試せる条件は何か」「向かない人は誰か」の順に説明します。
仕組み: なぜ「パスワードを渡さずに使える」と言えるのか
1Password公式の説明によると、動作の流れは次の通りです。
- Claudeがログインが必要なタスク(例: 通販サイトの注文状況確認)を実行しようとすると、 1Passwordへリクエストを送る
- 1Passwordが「Claudeがどの項目を、何のために要求しているか」を画面に表示する
- ユーザーがTouch ID(生体認証)またはアカウントパスワードで承認する
- 1Passwordが対象のウェブページへ直接ログイン情報を注入する(Claude自身は経由しない)
Claude側が知るのは「どのログイン項目を使ったか」だけで、パスワードやOTPの中身は Claudeのモデル・メモリ・Anthropicのシステムのいずれにも入らない、という設計です。 アクセス権限は承認したタスクの範囲・時間に限定され、タスクが終わると失効します。
今日試せる条件(セットアップに必要なもの)
公式サポートページ(support.1password.com)によると、必要な環境は以下です。
- Macデバイス
- 1Password for Mac(v8.12.28以上)
- 1Password browser extension(v8.12.28以上)
- Claude desktop app
- Claude in Chrome(ブラウザ拡張)
手順は次の4ステップです。
- Claudeデスクトップアプリを開く
- 「Customize」→「Connectors」を選ぶ
- 1Passwordコネクタで「Connect」を選ぶ
- Touch IDまたはアカウントパスワードで認可する
これで、Claude Coworkに「Amazonにサインインして注文状況を確認して」のような タスクを頼めるようになります(公式ヘルプに掲載されている例です)。
会社のClaude Team/Enterpriseプランを使っている場合は、上記の個人設定だけでは 足りません。組織のオーナー側が管理画面で「Password managers」機能を有効化し、 ビジネスアカウントでは「Allow AI agents to autofill for users」ポリシーを 有効にする必要があります。個人のFree/Proプランであれば、上の4ステップのみで 完結します。
できないこと・向かない人
いい記事は欠点を先に書く、という方針でここも正直に書きます。
- Windows/Linuxではまだ使えません。発表時点(2026-07-16)でMac限定です
- ソーシャルログイン非対応: 「Googleでサインイン」のような認証方式は 現時点で対象外の可能性が公式ヘルプで示されています
- パスキー非対応: 対応しているのはユーザー名・パスワード・ワンタイム パスコードのみです
- 法人アカウントは管理者の許可が前提: 自分の裁量だけでは有効化できません
- 承認プロンプトを毎回きちんと確認する必要があります: 1Password側は 「どの項目を要求しているか」を都度表示し生体認証を求める設計になっていますが、 これは「見ればわかる人」が前提の防御です。悪意あるページの指示にAIが 誘導される「プロンプトインジェクション」はブラウザ操作型AIエージェント全般で 指摘され始めているリスクなので、承認画面に出るサイト名・項目名が 意図した操作と一致しているかを毎回確認する習慣は残しておくべきです
まとめ
「Claudeにパスワードを渡す」のではなく「1Passwordが裏で鍵を挿してClaudeには 見せない」という設計だと理解すれば実態に近いです。Macで1Password・Claudeの 両方を既に使っている個人ユーザーなら、追加費用なしで今日試せます。Windows ユーザーや会社のアカウントで使いたい人は、対応状況を待つか管理者に確認する 必要があります。
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